わたしたちの思いと経緯


2026.5.25

運動本部「愛媛県摂食障害支援機構」の思い

 2026年5月25日、日本摂食症学会の役員のみなさまに対し、以下の2点の文書を送付しました。

 1点は、『マゼンタリボン・クロニクル』に記された事件に端を発して起きた、摂食障害業界の悪弊についての問題提起。

 もう1点は、事件を踏まえたうえで、過去を直視しつつ、未来の摂食障害業界を明るくするための提案です。

 今回、この文書を公開するとともに、マゼンタリボン運動本部である(一社)愛媛県摂食障害支援機構の考えを示します。

 

 >『マゼンタリボン・クロニクル』についてはこちらから

 

 * * * * *

 

 2018年に活動を始めた「マゼンタリボン運動」は、今や日本各地に支部やサポーター、協力者を有する全国的な取り組みになりました。

 

 その本部・事務局を担うわたしたち愛媛県摂食障害支援機構は、事件があった2020年からの6年間、本来ならばもっともっと、みんなのために活動したいとずっと思ってきました。支部やサポーターの皆様が、それぞれの地域で活動しやすいよう、活動資金を集めてきて分配するしくみや、情報やイベントを共有して助け合えるしくみ作りなど、摂食障害の啓発と各地で頑張る団体の応援をしたいと考えておりました。

 

 ですが、『クロニクル』の事件があってから、わたしたちがあれこれと動けば、摂食障害業界内で悪口や変な噂を流されることもあり、目立った動きや皆さんの役に立つ動きをすることができませんでした。何かをすれば、また裏で足を引っ張られる、悪評を立てられるという「目に見えない恐怖」にさいなまれ続けて、今日に至ります。

 

 この6年間、わたしたちを助けようとしてくれた自助グループの皆さんが辛い思いをしたり、攻撃を受けたりすることもありました。そのために、わたしたち機構がこれまでよい関係を築いてきた方々と疎遠になったり、連携したりすることも困難になりました。

(それでも、陰で、わたしたちのことを心配し、思いやり、応援してくれるグループの方々・個人の方々もたくさんいました。)

 

 同時に、事件をきっかけに、過去の諸先輩の自助グループが受けた理不尽を知りました。その諸先輩も、わたしたちも、同じようなカラクリによって、仲をこじらせられたことも知りました。

 

 協会や学会をはじめとした業界全体が、まるで学生のクラス内のイジメのように、孤立させた人を見て見ないふりをして、周りもその空気を読み、自分にその矛先が向けられないように動くという構図が強化されてきました。このような環境の中では、表立って、自助グループ同士で真心からつながったり助け合うことも難しくなるのも当然です。いらぬ気のつかいあいも、至る所で見受けられます。

 

 このようなことが起きていいのでしょうか。

 

 このようなことを繰り返す摂食障害業界でよいのでしょうか。

 

 わたしたちは、今までの歴史がそうであったとしても、これから先にそんな環境や文化を残してはいけない、と考えています。

 

 いち早く、このような時代錯誤のような文化を見直し、改善しなければ、今まさに摂食障害で困っている人たちの「真の」ケア・キュア・コアの援助までたどりつけないと考えています。

 ありきたりな言葉でいうと、摂食障害の業界はもう一度、「お互いの強みを認め合い」「手をとりあって」「協力しあえる」文化を構築することから始めなければならないと思っています。

 

 だからこそ、摂食障害業界で最も大きな規模を持ち、業界を率いていくはずの、日本摂食症学会の役員の先生方に『マゼンタリボン・クロニクル』を読んでいただきたいと考えました。

 

 過去を直視し、省みて、業界の悪弊を改善してもらいたいと考え、手紙をしたため、具体的な改善策としての『摂食症の未来に向けたパートナーシップ宣言』を提案しました。

 

 このお手紙は、2026年5月上旬に日本摂食症学会の理事長に、同月下旬に役員の皆様全員へお送りしました。

 その結果がどうなるかは、わかりません。

 

 マゼンタリボン運動本部として、今できることを行いました。

 

 長い間、このことに悩み、どうすれば(できるなら穏便に)解決できるのかと色々ともがきながら、考え動いてきた身として、やるべきことをやったという状態です。

 本をお送りし、手紙をお送りした経緯は、先生方に、どうしても現状の文化の改善が必要なことをわかっていただきたく、あの手も、この手も、どの手も、試してみての、最後の手段です。

 

 これまで「本部は何もしてくれない……」と感じられた支部やサポーターの方々や、あらぬ噂を吹き込まれて、わたしたちから距離を取る個人や団体の方に対して、今のわたしたちの状況を、包み隠さず今ここでお伝えします。

 

 本部も、このような見えない圧力と排除の中、なかなか自由に発言したり動くこともできないことをもどかしく思っております。

 マゼンタリボン運動を始める当初に願っていた、各地で活躍する皆さんがイキイキと楽しく活動できるお手伝いをしたいという思いは、今も変わっておりません。

 

 いま摂食障害で困っている人たちのために、思いつくことをやっていける、文化になればいいですね。

 思いついた人の”立場”がどうであろうが、その提案がよいならば、それが尊重される文化。

 その取り組みを応援してもらえる環境の醸成。

 

 いま頑張っている活動家、未来の活動家のために、わたしたちは、学会にかけあって、『パートナー宣言』を結びたいと考えてます。

 

学会役員あての手紙

 ※ 本文中、特定の団体及び個人名の記載があるところは『マゼンタリボン・クロニクル』内での名称にしています。

【ご意見・ご感想・声をお待ちしています】

 「摂食症の未来に向けたパートナーシップ宣言(案)」やわたしたちの思いや経緯をご覧いただいて、どのようにお感じになられたでしょうか?

 皆様からのご意見、ご感想、お声をお待ちしています。

 お返事の確証は致しかねますが、この世界で生きている、みなさんの「声なき声」をお待ちしています。

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