長期化する摂食障害


中高年の摂食障害

摂食障害は、中高年齢でも発症することがあります。

また、思春期頃に発症し、その後も十分な治療を受けることがないまま長期化しているケースもあります。

2010年の調査では、ある病院の外来患者のうち30代は全体の20.1%、40歳以上は8.8% を占めるという結果がありました。

 

傾向としては2つのパターンがあり、若年時に発症した場合には拒食症から過食嘔吐へ遷移するパターン、30歳以上で発症して拒食症になっているパターンが多いとされています。35歳以上で拒食症になったケースでは、体力低下等が著しく、身体的な症状に悩まされるケースが多く出るようです。また、若年者に比べて、本人が無力感を抱えている傾向にあり、一方、内部洞察に長けていることから、自分がどのような状況にあるのかの認識は高いとされています。

 

治療については、症状が長期化していることから身体的負荷がかかっており、内分泌系や消化器系など影響が強いほか、骨粗しょう症のリスクも増大しています。若年時のケースよりも、身体面でのケアに留意することが必要です。

 

「回復」後の後遺症

症状が落ち着き、回復した後でも、強く症状が出ていたころの後遺症が残ることがあります。

後遺症は誰にでも必ず残るというものではなく、症状の強さや期間、時期などによっても千差万別になります。

ここでは、一般的に考えられている後遺症についてご紹介します。

 

●骨粗鬆症

  低栄養の状態にあったことから、骨の生成に必要な栄養素がなく、また女性ホルモンの低下があり、骨粗しょう症になりやすくなります。

 

●歯の脱落

  嘔吐による代償行為を長年続けていると、胃酸などによって歯が溶けてしまいます。

 歯や歯肉を傷つけることになり、歯の脱落が起こります。

 

●低身長

  14歳未満で発症すると、予想されるよりも身長の生育が低くなるとされています。

 体重が回復すると再度成長が進みますが、長期間、やせの状態にあると最終的な身長は低くなります。

 

●内臓機能の低下

 長年の嘔吐や下剤乱用により、のど、胃、腸などの機能に支障が出ることがあります。

 とくに下剤を乱用したことで、腸の排泄機能が弱まり、重い便秘になることが起こりえます。

 

 

 

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