実は、2019年~2021年の間、私たち運動本部は、とんでもない事件に巻き込まれていたのです。
その事件ーー「マゼンタリボンと摂食障害」を中心に、医療、政治、当事者団体それぞれの人々の思惑が複雑に絡み合う大事件が起こりました。その中で、運動本部は理不尽な運命に翻弄されながら、溺れないように必死にもがいてきました。そして嵐が過ぎた後、摂食障害界隈はその事件や運動本部そのものを「なかったこと」にしようとした圧力がありましたーー。
2025年4月4日。事件の一連の記録をまとめ、読みやすく構成した物語を出版しました。
事件そのものは、知ると息が苦しくなることばかりですが、登場人物がそれぞれの立場で社会と向き合い、自らの手で未来を切り拓こうとするストーリーは、さわやかな読後感をもたらしてくれると思います。
私たちマゼンタリボン運動本部は、この本を通じて事件を風化させずで、「これからの摂食障害分野を担う当事者(団体)の方や、医療関係者などの支援者の方が、双方のあり方を考えるきっかけになってほしい」と願っています。
この取り組みをきっかけに、摂食障害分野の未来が明るくなることを願っています。